ふとした瞬間に腰に痛みや違和感を覚えることはありませんか?
腰痛は日本人にとって最も多い不調の一つとされており、国民生活基礎調査(令和4年)では、男女ともに日本人の自覚症状のトップが「腰痛」と報告されています。
腰の不調は、日々の姿勢や体の使い方の積み重ねが原因となることがあります。ここでは、腰痛の原因と対策について詳しく見ていきましょう。
まずは日頃の姿勢や行動を振り返り、腰に負担をかけていないかチェックしてみましょう。
これらの習慣が1つでも当てはまる場合、知らず知らずのうちに腰に負担をかけている可能性があります。
例えば、腰を丸めて座ると骨盤が後傾し、椎間板に均等にかかる圧力が崩れることがあります。また、長時間座り続けることで下半身の血行や股関節の柔軟性が低下し、違和感や痛みにつながる場合もあります。
普段の姿勢や行動の積み重ねにより、ある日突然腰に痛みが出ることがあります。
身体の痛みは、神経が一定の刺激を受けた際に起こります。この刺激が「閾値(いきち)」を超えると、痛みとして体に感じられる仕組みです。しかし、疲労や回復不足の状態が続くと、この閾値が下がり、本来なら問題のない動作でも痛みを感じやすくなります。
たとえば、打ち身をした箇所は、普段なら痛みを感じない程度の刺激でも痛むことがありますよね。これは、体がそれ以上の負担を避けるための自然な防御反応です。そのため、日頃から姿勢や行動を見直し、痛みを未然に防ぐことが大切です。
姿勢や動作を見直す際、意識したいのが「インナーマッスル」です。
インナーマッスルとは、体の深層にある筋肉のことで、骨格を支えたり、繊細な動きをサポートしたりする役割があります。この筋肉が弱くなったり、十分に機能しなくなったりすると、骨格が正しい位置に保てず、歪みや痛みの原因になることがあります。
そのため、インナーマッスルを適切に鍛えることが重要です。接骨院では、インナーマッスルの鍛え方や痛みのケア方法を教えてもらえるので、気になる方は相談してみてください。
①がに股の状態になり、ヒザに両手を置きます。
②左右の肩を内側に入れながら上半身をねじっていきます。呼吸しながら20秒間キープ。
①右手を頭の後ろにあてて開脚し、左脚だけあぐらをかくように座ります。
②左手を右腰にあて、右のお尻が浮かないように注意しながら上半身を左に倒します。呼吸しながら20秒間キープ。
腰痛やぎっくり腰の症状を未然に防ぐため、普段の生活習慣や姿勢を見直し、適切なセルフケアを取り入れていきましょう。つらい症状が出た場合は、専門の接骨院を訪れてみることもおすすめです。